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無限なる世界

「権力とは、或る社会的関係の内部で抵抗を排してまで自己の意思を貫徹するすべての可能性を意味し、その可能性が何に基づくかは問うところではない」
    ‐マックス・ウェーバー 『社会学の根本概念』より抜粋‐

 僕はよく思う。世界は、虚無だ。あらゆる事象が意味をなしていない。例えば投票率の低下(誰が政治家になろうと関係ないじゃないか!!)、少子高齢化(別に年寄りが多くて子供が少なくてもどうでもいい!!)、僕の睡眠時間(別に寝なくてもなんとか生きれる)。全てに価値がない。そんな無意味な世界に僕は生きてる。
 おそらく何らかの重圧があるんだと思う。首相の行為だとか、店に貼られている値札だとか、明日の宿題だとか。そんな重圧があるから僕は自由じゃないし、そんな世界に絶望している。よく言われることだけど、明日死のうと、年老いてから死のうと、たいした違いがあるわけじゃない。これは決して崩れることのない、不朽の心理。
 鈴の音が聴こえる。クリスマス?いや、まだちょっと早い。それは彼女を示す声だった。彼女のバックについている鈴の音を僕は毎日聴いた。
 別にどうということはない。ただの同級生だ。ボンクラばかりの高校の、なんともいえない僕が、一人の彼女に魅入られた。それだけ。
 でも僕は彼女のことが気になった。名前だけじゃなく、生年月日や血液型やなんで鈴をつけてるの?だとか、そんなこと。
 僕は目覚めた。今を生きてる。そして想う。世界を変えたい。虚無の世界が僕の中で崩れ落ちて、走り出したいような、飛び出したいような、そんな気分。意味がないことなんて決してない。彼女は僕の目の前にいるじゃないか。だったら。
 ある日、彼女と話をした。別にどうということはない、どうでもいい普通の会話。でも僕は舞い上がった。世界はなんてちっぽけなんだ。メアドを聞いてもうどうでもいいと思った。扉は開かれた。さぁ前へ進もう。そこに新しい世界が、僕を待ってる。

「願望は思考の父である」
      ‐E.H.カー  『危機の二十年』より抜粋‐




 恋愛的な要素はまったく意味がありません。ただなんとなくわかりやすいかなぁと思って取り入れました。世界は無意味なんかじゃありません。私たちが想うことで180度変わります。私が言いたいのはそれだけです。
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テーマ : 雑記
ジャンル : 政治・経済

2005-11-28 : 短編 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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曖昧な隣人

   ~はじめに~
 求めて答え、答えて求め、そして時に、己を傷つけ・・・


 昔、一風変わった友人がいた。友人と言ってしまうと少し変なのかもしれない。特に仲がよいわけではなく、それでいて悪いというわけでもなく、学校では席が近かったということもあって話はよくしたけれど、それ以上の関係を持ったわけでもなくて。ようするにそんな友人だった。
 彼の名前は、よく覚えていない。ただ、どうしても忘れられないのが「かっこ」という彼のあだ名だ。「かっこ」は()のことである。彼はいつも誰かの後ろをついて歩いていて決して一人でいることがなかった。そんなわけで、いつもなにかのふろくをしているところから彼は「かっこ」とあだ名されたのだ。本人、そんなに気にしている風でもなかった。
 そうやって誰かの後ろをついて回っている人間は普通、人にあまり快く思われない。しかし、かっこは不思議とよくもてた。それは女子からというわけではなく、男女両方からちやほやされていた。ただおかしなことに、男子にかまわれているときは女子に嫌われていて、女子にもてているときは男子に邪険にあつかわれていた。
 かっこはそんな子だった。
 ある日、学校で未来について考えてみようという授業があった。周りの男女たちは各々が将来の夢やなりたい職業なんかを話し合っていて、最後に先生は「あなたたちの将来が楽しみですね」と、言ってしめくくった。
 隣にいたかっこはその言葉を聴いて、少しだけ笑い聞き取りにくい声でそっとつぶやいた。
「変なこと言うよね。未来なんてのはやっぱり過去の連続でしかないわけだし、本当は皆、過去に縛られて生きるしかないのにね・・・」
雲のような、蜘蛛のような一言だった。
 かっこと会わなくなってもうずいぶん経った。かっこはどこか遠いところへ行ってしまい、その記憶ももうかすみがかっている。それでもかっこのことを忘れられない。おそらく、永遠に。





 これは「歴史」に関する私見です。あくまで私見です。
 少し前に歴史を忘れてはならないというようなことを書きました。これ、忘れてはならないんでしょうか?忘れられないんでしょうか?歴史は極めて曖昧で、それでいて誰もが意識しています。なぜでしょう?そんな感じのことです。私にもわかりません。ただ、そのままではいけないんでしょう。そんなふうに私は思います。

テーマ : 雑記
ジャンル : 政治・経済

2005-11-16 : 短編 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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Smoke Free

  ~はじめに~
① Smoke Freeとは、"喫煙自由"という意味ではなく、"煙からの解放"、すなわち"禁煙"の意である。
② 私は喫煙者である。ゆえにこの主観からの解放はありえない。


 大きな大きな、そこはドームの中でした。ドームといってもそれは閉鎖的なものではなく、ちゃんと空も見えますし、空気も澄んでいます。ただ、そこから出ることは禁忌であるという概念があり、その領域に住んでいるものにとってはそこから出ることができないため、その領域は漠然とドームになっているのでした。
 もっともたくさんの生物(この場合動物)がそのドームの中に暮らしていたわけではありません。たった二匹、一匹のうさぎと一匹の牛がそこで暮らしていました。二匹はとても仲がよく、いつも一緒に生活していました。
 うさぎには一つ、大きな悩みがありました。牛がとても大食漢であるということです。もちろん、それだけでは大きな悩みにはならなかったでしょう。しかし、彼は食事を日に1~20回小分けして取っていて、その食事の作法がうさぎに大きな悩みを与えていたのです。それはとても見ることができないほどマナー違反な食べ方でした。牛は辺りに散々食べかすだとかつばだとかそのほかいろいろなものを撒き散らして食事を取っていました。傍らにいるうさぎは、そのときの牛を唯一うっとおしく思っていました。しかし、うさぎは牛のことが大好きでしたし、彼の至福のときである食事を奪うことはできませんでした。
 一方、牛もうさぎのことが大好きでしたし、彼がなにかを悩んでいるということも知っていました。なにげなく「どうしたの?」と聞いてみることはあったのですが、そんなとき大抵「別に」だとか、「なんでもない」だとか言ってうさぎは悩みを牛に打ち明けようとはしませんでした。そしてうさぎが自分になにも話してくれないことが悩みとなって、牛はさらに多くの食事を取るようになりました。なにがいけないんだろう。なにがいけないんだろう。牛は悩みました。そうやって食べて食べて食べて、うさぎがまた不機嫌そうな顔をしているので、牛はまた食べて食べて食べ続けました。
 ある日牛が食事を取っていると、うさぎは後ずさりをして牛から少し離れました。不思議に思った牛が「どうしたの?」と聞いても、うさぎは黙っていました。もう我慢できなかった牛は「なんで何も言わないの!僕がなにかいけないことでもした!」と言って怒ってしまいました。そのとき、うさぎはすごく悲しそうな顔をした後、牛の周りを指差しました。
 さんざんな光景でした。ドームの中の美しい花々、草木、緑は踏み荒らされ、すでにしおれていました。その真ん中に牛が立っていたのです。「君が食べた後だよ」と、うさぎは言いました。
 そこで初めて、牛は知りました。自分が彼の悩みだったということ。自分の食事がドームの中をこんなに汚していたということ。
 「僕は、このドームを出るよ」牛は言いました。
 うさぎは牛を止めました。ドームの外は危ないよ。危険が多すぎるよ。食事をするなとは言わないから。少し食べる量を減らしてくれたら我慢するから。だから、出ていくなんて言わないで。それでも、牛は出ていきました。
 最後に二人は約束をしました。
「いつか、またどこかで必ず会おうよ」
 そうして二人は離れ離れになりました。この約束を二人は今でも覚えているそうですが、二人はまだ、再会していないようです。



 ~終わりに~
③自分は牛のような喫煙者ではない。しかし、部分的には牛のような喫煙者になりたい
④私はこの二匹がいつか再会することを切に願っている
⑤これはあくまで私の個人的な意見であり、事実にはなり得ない

テーマ : 短編小説
ジャンル : 小説・文学

2005-10-31 : 短編 : コメント : 4 : トラックバック : 0
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僕の髪

 僕らの住んでいる世界は本当に単純じゃないなぁと、このごろよく思う。イラクで自爆テロが起こっていたり、日本では選挙があったり、その間でも六カ国協議が続いていたり。僕が食べるつもりでいたポテチを弟が勝手に食べていたり、風呂に入ろうと思ったら親父が先に入っていたりする。僕の知らないところで、世界が回っているんだ。僕の意思などおかまいなしに。
 僕の意思におかまいなく動いている世界を、僕はたいていの場合あまり意識していなかったりする。ときどきすごく考えるけどそれ以外は、この漫画、次はいつ出るの?、だとか、今日の晩御飯はなんだろう、だとか、眠い…、だとか、そんなことを考えている。そんなときの僕はすぐ隣には勝手な世界が勝手に回っているんだということをすっかり忘れていて、そんな世界がすごく僕にからんできた時、喜んだり、怒ったり、悲しんだり、笑ったりするんだ。だから僕はいつだって、テレビみたいに世界にリモコン操作されている。
 今、世界が強烈に僕にからんできている。それは僕にはどうしようもなくて、でもすごくムカつく。僕の、髪の毛だ。勝手に伸びた。切りに行かないといけない。至極億劫だ。髪を切ることが嫌いというわけじゃない。人に髪をいじられるのが嫌いとか、そんなのもまったくない。むしろさっぱりするのは好きだ。ただ、美容院へ行くのは億劫だ。面倒だから。髪を切った後はなんとなく恥ずかしいし、頭が軽くなるのは変な感じだし、なにより美容院まで行くのが面倒くさい。髪を切られている間の時間がもう少し短かったらなぁとも思う。そんな感じで世界は回っている。
 結局のところ、僕は髪を切りにいかなければならなかった。そうしないといつまでも髪は重いままだったし、僕はそんな重い髪を引きずって、また世界に振り回されながら生きていくのは我慢がならなかったから。でも世界は本当に広くて残酷で、そして時に優しくて、僕が髪を切ったぐらいじゃ何も言ってはくれなかった。だからまだ、僕はそんな世界の中で不安定に、そして確実に、自分でも行方の知らない旅をしているんだ。ゆっくりかもしれないけど、確実に。
 僕の住んでいる世界は本当に単純ではない。僕の知らないところで世界は回っている。例え僕の意思におかまいなしでも、それが僕にとってどうなるか、世界だって知らない。



ということで髪を切りに行きました。ひどかった。なんか右の前髪が長い。左の前髪は短い。なんで!?美容師さんもノリで生きてるのか!?理不尽!!
と思ったんでこれ書きました。似顔絵が微妙にそんな感じになってるはず。ショックでした…

2005-09-16 : 短編 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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プロフィール

Hiroshi

Author:Hiroshi
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初めまして、こんつは。
Hiroshiと申します。
どうぞよろしくお願い致します。
私生活を脈絡なく綴る
日記ブログです。

○登山・・・鳥取県大山中心に
・まだまだ初心者です。
・米子クライマーズクラブに所属。


○バイク・・・たまにツーリング
・愛車:CBR250R 2013年式
・バイク歴は7年くらい

○カメラ始めました:
・愛機:Pentax K-70

○キャンプ・・・
・最近は登山&キャンプ、
ツーリング&キャンプの合わせ技が多い

島根県在住

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