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消費税増税と現在日本経済構造



 最近、消費税の増税が話題となっていますね。現在約760兆円の赤字国債を抱えている現状に対して、日本政府はここで財政の再建に踏み出したようです。その第一歩がこの消費税5%という割合をどうするかという問題のように思いますね。
 上の図を見てください。(クリックして大きくしてください)国税の収入源としてはかなり大きなウェイトをしめていますね。
 では次に今の日本経済を見てみましょう。
c.jpg


d.jpg


 クリックして画像をでかくしてください。 現在の日本経済は、「もはや踊り場という表現は適切ではないのかもしれない」とよく言われるように徐々に回復傾向にあります。GDP総額は2002年を底に少しずつではありますが回復していっているということがこのグラフで読み取れますね。公的需要以外の支出、需要も2001年から緩やかに拡大しています。
ただし、いまだにデフレ傾向は否定できません。GDPの値が実質が名目よりも高いです。さらに次のGDPデフレーターの推移を見てください。

e.jpg

 GDPデフレーターも減り続けています。GDPデフレーターとは「全般的物価水準の動向を示す指標」 のことです。デフレとは「物価が下落する状況」 の事を指していいます。すなわち、GDPデフレーターの下落、上のグラフの状況はデフレ状態であるということを示唆していますね。確かにGDP総額、支出、需要は緩やかな回復傾向にあります。しかし、これらの統計データは日本がいまだにデフレから脱却できていないという事実を明確に示しているのではないでしょうか。
 消費税を増税するということで赤字国債の返済にはめどが立つのかもしれません。しかし、増税をするということは購買力を縮小させることにつながり、それが民需の圧迫を招きます。実際1998年を見てみると目に見えて支出、需要が縮小しています。1997年4月の消費税5%引き上げの直接的な影響力が翌年にでてきたのです。
 踊り場からの脱却とはよく言われるますが、このように日本経済はまだまだデフレ状態です。そして、現在における増税が民需の圧迫を否定することは難しく、よってデフレ脱却に著しいラグを生み出すことになるのではないでしょうか。今はまだ緩やかな増税で止めておき、デフレ脱却を待ってから本格的な財政改革を行うというのが戦略的に合理的のように感じます。

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テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

2006-01-31 : 現在経済状況 : コメント : 5 : トラックバック : 0
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NATOの介入

 空恐ろしい記事を発見しました。

政府、NATOと安保連携強化・定例協議提案へ
日経新聞   2006/1/30


 NATO、ただの軍事同盟ではありません。宗主国はほとんどアメリカです。NATO加盟、脱退にはアメリカの許可がなければいけません。これらの属性を考えるとNATOはほぼアメリカ主体です。日本は日米安保状態の中にあります。そんな中、NATOがからんできたら日本はどのようになっていくのでしょうか。

テーマ : 時事
ジャンル : 政治・経済

2006-01-30 : 外交・安全保障 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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野菜炒めは何料理

 餃子は中華、刺身は日本、キムチは韓国、パエリアはスペイン、では野菜炒めは?
 例えば野菜炒めの具をキャベツ、にんじん、もやし、ピーマン、豚肉としましょう。
 まず、豚肉はどこにでもありますね。(食べてはいけない地域も多いですが)紀元前2000年頃にはすでに豚の飼育が世界的に行われています。日本では縄文、弥生時代に狩りが行われています。このときの日本はまだ"飼育"ではないようですが・・・
 キャベツはもともと地中海およびヨーロッパの大西洋沿岸の岩場に生息する植物だったようでB.C6世紀頃からすでに栽培が行われているヨーロッパではすでに栽培が行われています。ちなみに中国に入ってきたのが17世紀、日本へは18世紀に入ってきています。
 にんじんはアフガニスタンなどの中央アジア、カフカス地域などが原産地。16世紀くらいまでは紫や黄色のにんじんが主でまだオレンジのにんじんはなかったとか。まずトルコに伝来してヨーロッパには14~16世紀ごろに入ってきています。中国に12世紀くらいに、日本には14世紀くらいに伝来しています。
 もやしはすごく昔からあります。かの諸葛亮孔明も緑豆に加工したもやしを携え長旅を乗り切ったのだとか。(三国志マニア)中国などのアジアが原産のようです。
 ピーマンは実はナス科です。ピーマン科ではありません。中南米の熱帯地域が原産地で日本には16世紀くらいにはいってきています。
 これにコショウなどの調味料などを入れるとさらに話が膨らんできますね。ではここで始めの質問に立ち返ります。野菜炒めは何料理なのでしょうか?ただいま正面に座っている某友人に聞くと「中華」と答えました。隣の友人も「中華」といいました。しかし、野菜炒めの材料の中に中国原産のものはないです。そもそも野菜を炒めて塩コショウで味付けするのは日本以外にどこがあるでしょうか?中国でチンジャオロースを食べました。あれも野菜炒めですね。野菜を炒めてチンジャオロースの調味料を入れるからチンジャオロースは野菜炒めではなくチンジャオロースになります。中国ではチンジャオロースは家庭料理、つまり中国の野菜炒めはチンジャオロースです。キャベツ、にんじん、もやし、ピーマン、豚肉の野菜炒めはつまるところ日本料理です。この一般的な材料で作られた野菜炒めは日本でしか食べられていません。
 野菜炒めを「中華料理」と考えておられた方は多いのではないでしょうか。しかし、よくよく考えていくと実は日本のもの、もしくは日本のものになってしまったものがたくさんあります。中華にしてもフレンチやイタリアンにしてもかなり日本式にアレンジされています。それらはまだ中華やフレンチと呼べるのでしょうか。かなり前にテレビでさんまさんが面白いことを言っていました。
「日本人はつくり出すのはうまい。しかし生み出すのは苦手だ」
かなりの格言!外国のものだと認識されている日本のもの、実は他にもいろいろあるかもしれませんよ。
 

テーマ : 雑記
ジャンル : 政治・経済

2006-01-29 : コラム : コメント : 4 : トラックバック : 0
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2005年12月の日本の輸入出主要商品別パーセンテージ

輸出


輸入


 画像が小さいのでクリックして大きくしてください。特に説明の必要はないと思いますが、上が輸出パーセンテージ、下が輸出パーセンテージです。少し説明します。

・輸出に関して
-食料品
 常識ですが、日本はほとんど食料品を輸出していません。(できません)このグラフからはちょっとわかりにくいのですが食料品の輸出パーセンテージは全体の0.6%です。
-原料品
 これも食料品同様に輸出していません。パーセンテージは1.2%です。
-鉱物性燃料
 産油国じゃないんで・・・1.0%はなにを輸出しているんだろう・・・
-化学製品
 有機化合物、プラスチックの輸出が伸びています。特にプラスチックは前年度より11%伸びました。
-原料別製品
 鉄鋼がよく輸出されていますが近年減少気味です。鉄鋼も前年度より11.8%減っています。
-一般機械
 主要産業の一つ。原動機、電算機類の部分品などが輸出されています。部分品だけでなく電算機類も輸出が伸びているようです。
-電気機器
 これも主要産業。IC、映像機器、音響の周辺機器などの輸出が盛ん。燃えろ!日本のものづくり魂!!
-輸送用機器
 ここではやはり車の輸出が大きな比率を見せています。12月だけで約58万台を輸出しています。
-その他
 これは科学光学機器、写真、映画材料が輸出されています。

・輸入に関して
-食料品
 魚介類を中心に肉、野菜、くだものなどを輸入しています。日本の命綱です。
-原料品
 これも木材、鉄鉱石などを多く輸入しています。
-鉱物性燃料
 これは輸入に頼るしかありません。日本は産油国ではありません。原油、石油製品、天然ガスなど、ほぼ全ての資源を輸入しています。
-化学製品
 医薬品、有機化合物の輸入が主です。なぜか医薬品の輸入が30%伸びてます。なにかあったのか?
-原料別製品
 鉄鋼製品だけでなく、繊維も多く輸入されているようです。
-一般機械
 特に周辺機器が輸入されています。パソコンのパーツとかでしょうか?(CPUとかマザーボードとか)
-電気機器
 半導体の輸入が大きいようです。
-運送用機器
 これはあまり輸入しなくてもいいんで・・・
-その他
 衣類や家具などが輸入されています。特に衣類はかなり入ってきています。

 
 この統計、あくまで12月分だけですがそれだけでもいろいろなものを読む取ることができます。詳しくはこちらのデータを。
 
財務省貿易統計 速報
http://www.customs.go.jp/toukei/latest/index.htm

お暇なら調べてみてください。もっといろいろな統計が置いてありますよ。

テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

2006-01-27 : 現在経済状況 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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Sonny Rollinsと彼の音楽

 こんな大物のことを書くのにいささか戸惑いのようなものを感じます。まず、ソニー・ロリンズについて知らないという方がおられると困るのでこちらを。
ソニー・ロリンズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 簡単に言えばジャズサックス奏者で終わってしまうんですけどそんなこと言ったらファンの方に怒られそうなので・・・。今週のAERA Englishにソニー・ロリンズの独占インタビューが載っていました。ジャズ界の巨人は今年76歳になるにも関わらずそのインタデューには圧巻でした。
 「音楽なんて基本的にはただだからね、お金を稼ぐには相当頑張らないとだめだよ。」というような記事が載っていました。確かに。音楽、基本ただです。私も趣味でギターを弾くんですがお金がとれるわけありません。単純に楽しいから弾きます。ソニー・ロリンズもそうらしく、熱心に練習をされるそうです。最近は商業化がますます進んできていますが、商売目的ではなく音楽は根本的には楽しまないと意味がないんでしょうね。
 私が思うに、ソニー・ロリンズの最もすごいことは音楽を60年以上も続けていることです。誰か、十年以上続いている趣味なんかはありますか?ソニー・ロリンズは音楽を仕事として、そしてなにより楽しみとして弾いています。それを60年以上も続けている。すごいことだと思いませんか。
 一つのことを続けることというのは本当に難しいです。もしかしたら、ソニー・ロリンズのようにいつの間にやら大物になっているのかもしれません。しかしその根性を持っているのかと聞かれたら答えに窮します。彼のような方を本当の天才というのかもしれないと「SAXOPHONE COLLOSSUS」の中の名曲、『ST.THOMAS』を聞きながら思いました。

テーマ : 雑記
ジャンル : 政治・経済

2006-01-26 : コラム : コメント : 2 : トラックバック : 0
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始めに

初めまして。もしくはこんにちは。AuthorのHiroshiです。
どうぞよろしくお願い致します。


【2017年1月3日更新】
このブログはAuthor Hiroshiの日常を赤裸々に綴ったものです。
趣味のことが多く書かれています。
登山、キャンプ、ツーリング、カメラ、料理などです。

今天我思考的事も今年で12年目を迎えました。
早いものです。
自分も年齢を重ね、考え方や価値観も大きく変化したことが
このブログをさかのぼるとわかります。
引き続き、自分の生きてきた軌跡を綴っていこうと思います。


【2009年2月12日更新】
まぁ、過去は下記のような方向性でしたが、現在は一変してHiroshiの個人的な日記になってます。
興味をもたれた方はお付き合い頂けます様よろしくお願い致します。
昔の若かりし頃に書いたものは一応残しておきます。
私の日記ですので。。。
現在、マイペースかつ適当に更新中の今天我思考的事です。
よろしくお願い致します。


【2006年1月26日更新】
 このページは私の知識の向上とその共有のために作られています。皆で知識を共有し、より高度なものへと昇華していきましょう。
 知識とはなんでしょう。私は知識は財産なのではないかと思っています。いろいろ勉強してそれを誰かに教えたり教えられたりします。しかしそれらは結局のところ完全には共有できない。私の知識は私だけのものですし、あなたの知識もあなただけのものでしょう。それはおそらく否定できません。
 しかし、共有できる部分もきっとあるはずです。少しずつ、論理的に説明することで私の見解の一部をあなたの見解の一部とリンクさせることも可能なのでは?それがあなたの、そして私の新たな知識を構築するのを助けるのでは?私はそう考えています。皆で知識を共有しましょう。そして新しい新天地を目指しましょう。



 ・このブログの方向性のようなもの
 
 更新する日は前後すると思いますが、まず、漠然としたことを。それから私が考えたもっと具体的なことを更新していきたいです。
 例えば、安全保障に関しての漠然としたことがここ。それに対する具体的な部分はここ。こんな感じです。


 ・一応の専門

 近代日中関係史
 戦後日本経済史
 外交政策論

 ただし、私自身がかなりゼネラリスト的なものがあって知識も広く浅く、というようになっていると思います。なにかわけがわからないところがあればご指摘お願いします。

テーマ : 雑記
ジャンル : 政治・経済

2006-01-26 : 管理用 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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りんく

facebook
フェイスブック、利用してます。
友達募集中。

mixi
mixi、利用してます。
マイミク募集中。

twitter
twitter、やってます。
たまにつぶやきます。

Hiroshiの山行記
山のことをまとめてアップロードしていきます。どうぞよろしく。

PHOTOHITO
photohitoにHiroshi0526の名前で写真投稿してます。
眺めてやってください。

米子クライマーズクラブ(YCC)
所属している山岳会、米子クライマーズクラブのウェブサイト。

登山のコンパス
ウェブ登山届。
山行時は登山届をちゃんと出しましょう。

テーマ : 日記
ジャンル : 政治・経済

2006-01-26 : 管理用 : コメント : 4 : トラックバック : 0
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ネタがたくさん(汗)

 今日の日経新聞を見てみたらコメントしたいことがたくさんありました。困った・・・ということで一言ずつ。



2005年の貿易黒字、26%減の8兆7852億円・4年ぶり減
日経新聞  2006/1/26

  今まで中国特需により保っていた輸出額がここに来て下がりました。代わりに輸入額があがっています。これを見て対中貿易の終焉を感じられた方もおられるでしょうがそういうわけではありません。おそらく産業構造の変化でしょう。詳しくはこちらを。
財務省貿易統計 速報(報道発表資料)
 ちなみに経済を学ぼうとされている方へ一言アドバイスを。統計は読めるようになってくださいね。マクロ、ミクロ等の公式なんかはその後でもいいと思います。というより一般人はあまり使いません。この数字を分析できればいいと思います。
 見ていただければ分かると思いますが中国輸出額はむしろ輸入額より増加傾向にあります。輸入が拡大しているのはアメリカ、そしてアジアですね。産業構造がどうなっているかはもう少し詳しく調べてみないと分かりませんけど・・・。
 ちなみに貿易額が減少といっても景気が縮小したというわけではありません。

GDP=C+I+G+(X-Y)

 Xが輸出、Yが輸入です。輸入がマイナスになっていますがこれは純粋なマイナスではありません。例えば某輸入会社Aが儲かったらそれを消費(C)、投資(I)、さらには徴税の対象となり政府支出(G)も拡大します。輸入も最終的には+に転移することもあるということです。



グーグル時価総額、インテルを抜き米ハイテク2位に

 グーグル、強いですねぇ。マイクロソフトにはまだ及ばないようですがこれから影響力を見せていくかもしれません。とりえあずこの記事はほんとに一言で。



与党が教育基本法改正議論を再開・「愛国心」焦点に

 これは大きな問題です。単純に「御国万歳」的な愛国心では60年前に立ち戻ってしまいます。確かに、戦後教育はアメリカに依存しておりこの"愛国心"という概念は今の日本人は薄れてきています。ただし、"愛国心"というものがなんなのか、それを単一の価値基準で定義できるでしょうか。私のように批判的な見解を持っている方、もしくは肯定的に見ておられる方、それぞれ"愛国心"の形は違います。私も否定的に見ることが日本のためであるという認識の下にかなり否定的に日本や世界を見ています。では画一的な"愛国心"とは一体なんでしょうか。現在の政治家を見ているとどうも後者の肯定論者の方が多いように感じます。
 E.H.カーは『危機の二十年』でこのような両者の立場を「リアリスト」と「ユートピアン」と定義した上でこれらの思想は折衷すべきだと論じています。その上でリアリストを「何も生み出さない」、ユートピアンを「盲目である」と分析しています。
 この"愛国心"の定義をどうするか、教育の仕方によっては「何も生み出さない」のではないでしょうか。"愛国心"は狭義なものにはなってはいけません。それは"愛国"というプロセスが多様であると同時にどれもが"愛国"であるからです。どのような教育を進めるか、定義する必要があるのではないでしょうか。

テーマ : 雑記
ジャンル : 政治・経済

2006-01-26 : 小話 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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メガネと価値観

 ちょっと頭の体操を。AERAの2006年1月23日号を読んでみました。詳しくはこちらを
AERA 2006年1月23日号

 男性メガネブームが到来しているようです。・・・そうなのか!?なんともわけのわからない記事でした。最近はTVなんかでもよく特集してますね。この前はナインティナインの矢部さんがメガネ選びで奮闘しているのを私も観たりしました。メガネに関してはみんないろいろな認識があるようです。私の友人も(リンクしてるんですけど)メガネについて熱く語ってます。詳しくは飛んでみてください。・・・なんか偏見に満ち溢れているような気がしないでもないですけど・・・
 さて、メガネ男子、女性がメガネをつけている男性に「知的だ」だとか、「メガネを取ったらハンサムなのでは・・・」という感情を抱くのだとか。う~ん、このことに関してメガネをかけてない男性はどう思っているんでしょうか?もしくは女性は?私は男でメガネをかけているんですけど・・・そりゃない!!と断言できたりします。なんか変な認識されてるな~・・・みたいな。
 個性的なメガネが売上を伸ばしているようです。フレームが厚かったりするやつが人気だとか。確かにそういうメガネをかけて雰囲気が変わる人っていると思います。メガネが個性を表すのかもしれませんね。
 ところで、メガネ=知的なんでしょうか。もしくはメガネ=取ったらハンサム。このような認識、発祥はどこなのかというのを考えてみるのも面白いかと。なによりこのような認識、そもそもなんでしょうか。メガネとは根本的には視力を修正するためにかけるものです。(最近はコンタクトとかもありますけど)それがなぜ萌え、つまり好感の対象となっているのかというところが問題なのかもしれません。
 私たちが常に考えなければならないのは「認識の破壊」。メガネ=知的、だとかピーマン=まずい。このような認識はなぜできたのか、どこへ行くのか、考えてみると面白い結果に結びつくかもしれませんよ。

テーマ : 雑記
ジャンル : 政治・経済

2006-01-25 : コラム : コメント : 11 : トラックバック : 0
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livedoorの行方2

 やはり買い注文が殺到しだしました。詳しくはこちらを。
ライブドア株売買が成立 事件後初、155円で
Yahoo!ニュース   2006/1/25


 livedoorの今後、私が想定できる範囲では以下の三つです。

1)潰れる
2)持ちこたえる
3)買収、もしくは吸収などをされ、現状維持はできるものの体制が変わる



1)に関して、今まで一番有力だと思われていたパターンですがここに来てそうでもなくなってきたようです。株式の上場取り消しなどがない限り2)に成るのかもしれません。

2)に関して、新体制も決まり、多少は安定してきているようです。しかし、投資ファンドによって買収の可能性も否定できません。

3)に関して、あれだけの規模の企業は内外共に無視できないのかもしれません。もしかしたらM&A企業であるlivedoorがどこかに買収される可能性も否定できません。



 それでも最終的に株価の上昇が見込めない場合、投資も行われず、自然と業務縮小の方向に向かうかもしれません。livedoor自身は貯蓄があるから潰れることはないという見通しを出しているようですが安心はできないでしょう。あれだけの影響力を持っている企業が潰れるということは経済に荒波を立てるんでなんらかの形で残ってほしいのですが・・・。
 ちなみに堀江氏の位置付けをどうするかでネット上ではいろいろ言われているようです。なんで取締役に納まってるんだ!!だとか。おそらくまだ結論を出すには早いかと。調査の結果堀江氏がどのようになるかわかりませんが、もし企業の名に泥を塗るような判断をされた場合は平松社長も考えるでしょう。何もなかった場合は堀江氏を戦力として考えるかもしれません。livedoorだけでなく、フジなども株の売却だけではなく様々な選択肢を用意しているようですし、とりあえず今言えることは「判断するには堀江氏の結論が出てから」というところで大体の企業の見解は一致しているように見えます。

テーマ : ライブドア問題
ジャンル : 政治・経済

2006-01-25 : 現在経済状況 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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livedoorの行方

 livedoorがやばいです。本日17時の時点で新役員が決まったとか。詳しくはこちらを
ライブドア堀江社長が退任
2006/1/24 Yahoo!ニュース


 なにやら巷では細木数子パッシングやらフジがライフドアの株を440億買っててやばいとか外資ファンドに買収されるのではとか吉川ひなのがどうとかいろいろ騒がれています。堀江社長のブログを見てみると私が見た時点でコメントが7000件を突破していました。おそらくもっと増えていくでしょう。
 しかし、こんなゴシップに流されている場合ではありません。問題は株価の下落です。近年、中国景気と石油と外資に支えられ上昇していた株価、デフレ脱却のさきがけとして注目しておられた方も多いと思います。それがこの事件を機に下落を始める可能性はないでしょうか。今日の朝の時点で急下落を記録して今は少々回復傾向にあるようですがまだまだ油断はできない状態でしょう。
 livedoorが潰れようが外資に買収されようがそのほかゴシップは大きな問題ではありません。ライブドアショックがなにを引き出すのか、検証していく必要があるのではないでしょうか。

テーマ : ライブドア凋落
ジャンル : 政治・経済

2006-01-24 : 現在経済状況 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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経済学における価値観、欲求、感情の位置付け

 経済学において価値観、感情、欲求、その他諸々感情的な行為の源泉は全て"選好"という単語で表現されます。諸々の説明が面倒なのでとりあえず定義から。

1)各財から成るどんな2組の組み合わせA,Bについても、Aの方がBより望ましいか、逆にBの方がAより望ましいか、それともAとBとは互いに無差別(どちらも同等)であるか、のいずれかであることを識別することができる。(連結性あるいは完全性の仮定)
2)同じくどんな組み合わせAについても、AがA自体より望ましいということはない。(反射性の仮定)
3)どんな3組の組み合わせA,B,Cについても、AがBより望ましく、BがCより望ましいならば、AはCより望ましい。またAがBと無差別であり、BがCと無差別であるならば、AはCとも無差別である。さらにAがBより望ましく、BがCと無差別であるか、あるいはAがBと無差別であり、BがCより望ましいならば、AはCより望ましい。(推移性の仮定)

 こんな感じです。とりあえず1から説明します。
 例えば、(本当に例えば!!頭をやわらかくして読みましょう!!)カツ丼とカレーを思い浮かべてください。どっちが食べたいですか。おそらく気分や体調で変わることですし、AさんとBさんでも違うでしょう。でもそれが誰であろうととりあえずカツ丼かカレーのどちらかを気分で選択します。しかし、場合によってはカツ丼とノートのときがあります。この場合二つは関係ありません。この状態が"無差別"です。このように望ましいかどうか、関係があるかないか、つまり無差別かどうか、この二つの基準があります。
 続いて2の説明をします。例えばカツ丼とノートがあって、どちらも必需品です。あなたはおなかが減っていますし、ノートを買わないと今日の授業でノートが取れません。ノートもカツ丼もどちらも同様のほしい!!そんな状態です。
 さて、本番の3です。まず始めの一文、Aを最新パソコン、Bを光学式マウス、Cを電卓とします。マウスよりパソコンがほしいですし、電卓よりマウスがほしいでしょう。だから電卓よりパソコンがほしいという式が成り立ちます。次の一文、Aをカツ丼、Bをノート、Cをマウスとします。カツ丼とノートは関係ないですし、ノートとマウスも関係ありません。よってカツ丼とマウスも関係ありません。最後の一文が難しいです。Aを最新パソコン、Bを新しい帽子、Cをパンとしましょう。最新パソコンと新しい帽子ならパソコンがほしいでしょう。でもこの二つは関係なく、さらに帽子とパンも関係がありません。でもパンより帽子がほしいです。ということはパンよりパソコンがほしくなります。ちなみにA,B,Cは諸個人により違いますし気分などでも変わってきます。
 図説します。


無差別曲線


 小さいんでクリックして拡大してください。線とか適当ですけどまぁその辺は愛嬌で。(ってかきちっとしてても適当でもこの場合あまり大きな問題ではありません)
 まず、A,B,Cをパンとノートとタオルだとします。これを1,2,3の定義と照らし合わせてみてください。さらにDとEをマウスと帽子、FとGをパソコンと海外旅行とします。同じ軸上(u軸だとかu'軸だとか)にあるものはそれぞれが関係ない、無差別ですが、諸個人の欲求だとか価値観では同列にあります。さらにその上の軸では少々ランクアップ、その上ではさらにランクアップしていることがわかるでしょう。この曲線、無差別曲線というんですが、消費者はこの曲線のできる限り上位の線を目指し、行動するということが想定されます。このことを「効用を拡大させる」といいます。このとき、消費者の価値観だとか感情だとかでA,B,C,D,E,F,Gが変わってきますし、この点も変則的です。これが経済学における価値観の位置付けです。
 この場合、例えば「友情がほしい」、だとか「愛情がほしい」いう経済的な行動では説明できないことは範疇に含みません。(ってかそれが金で買えたら問題だ。最近買えつつあるうような気がしますが・・・)ただし、愛情を得るためにプレゼントを買うだとか、友情を得るために飲み会を開くという方法では経済で説明できます。この理論は60年くらい変わってません。(修正はされてますが)これがミクロ経済における価値観の位置付けです。

テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

2006-01-23 : 小話 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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パックス・アメリカーナはいつ終焉したか

 1920年代、第一次世界大戦の勝戦国であると同時に本土が直接攻撃されなかったために国土の荒廃を回避できたアメリカは大量生産、大量消費の時代をむかえます。自動車、家電製品を中心に二次産業が発達し、世界経済の中で絶対的な地位を得たアメリカのことを世界はパックス・アメリカーナ(Pax Americana)と呼びました。世界史の常識ですね。
 では、パックス・アメリカーナはいつ終焉したのでしょうか。この問題は少なくとも私の高校の教科書には書いてなかったように思います。まず、第二次世界大戦を見てみましょう。日本は中国と戦い戦力を消耗、ドイツ、イタリアはヨーロッパで戦い戦力を消耗、そんな中でのアメリカの参戦。協商側は消耗しすぎでアメリカに負け、冷戦へと突入する。(アメリカ一国の戦力も当時から大きかったのですが)これも世界史の常識。では、アメリカは現在にはどのような影響をもたらしているのでしょうか。この部分があまり認識されていないように思います。これは戦後のアメリカ外交を見れば面白いことが分かります。
 戦後、冷戦体制の中アメリカは社会主義勢力の軍事包囲網広げ始めました。代表的な軍事同盟は

1、NATO・・・北大西洋条約機構
2、METO・・・中東条約機構
3、SEATO・・・東南アジア条約機構
4、ANZUS・・・太平洋安全保障条約
5、日米安全保障条約
6、米韓相互防衛条約
7、米華相互防衛条約
8、米比相互防衛条約

 この8つです。すごいですねぇ。世界の大半を軍事同盟で結んでいます。これが世界システムやヘゲモニー論のなかでアメリカがその中心部にいると定義されるゆえんです。ちなみに今はいくつか解散されたものがあります。3なんかは今はないです。冷戦の終結前まではすさまじい影響力を持っていたアメリカですが、冷戦後もそんなにこの構図は変わっていません。なにより冷戦終結後、2002年のロシアのNATO準加盟国入りは衝撃でした。かつて世界を二分にして争った相手が今は準同盟国なのです。
 冷戦はもはやほぼ終結しました。中国にしろベトナムにしろ、現存する社会主義国は一国単位では世界にそれほどの影響力を見せ付けることはできていません。北朝鮮には不明瞭な部分がありますが、これもアメリカにとっては大きな障害にはなりえないでしょう。NATO条約、米韓相互防衛条約、日米安保条約によって完全なる包囲網をしいている現状では、北朝鮮は身動きができていないのが現状です。
 このようにみていくと、現在もパックス・アメリカーナのように見えます。現在のロシアとの関係を考えてもアメリカが世界の大半に合法的に介入できる現在の国際情勢は確かに「アメリカの平和」です。しかし、これらの定義はテロという概念を無視しています。テロによる身体への攻撃。それは誰が守ってくれるでしょうか。2001年9月11日、アメリカ同時多発テロはその意味で衝撃でした。誰もテロから守ってくれなかったのです。
 これ以来、現在の安全保障、パックス・アメリカーナを含めた国際関係は至極混乱しています。少なくともこのテロで集団的安全保障などの国家安全保障、戦争は政治の延長と定義したクラウゼウィッツ的な戦争論はかなり衰退してきています。今後どのような国際情勢が訪れるのか、検討する必要があるのではないでしょうか。

テーマ : 雑記
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2006-01-20 : 外交・安全保障 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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流れる時間

 歩いていると、時間よ止まれ!なんてことを思うことはないでしょうか。例えばそこで羽がはえたら・・・だとか車に乗っていたらなんてことを思わず夢想してしまいます。
 では問題です。歩いている時、時間よ止まれ!と思ったとします。それは時間が止まる事に意味があるのでしょうか?それとも時間が止まっている間に目的のポイントまで着くことができるということに意味があるのでしょうか。前者の場合は時間が止まらないと完遂する事はできません。後者の場合、時間が止まらなくてもその場所が目の前にあったら目的は果たせます。どっちなんでしょうか。
 時間は私たちになにを見せるでしょう。もし、目的の場所が目の前にあったら、それは時間が止まっているように感じられるのかもしれません。逆に目的の場所が目の前にあったらそれは時間が止まっていると言う事にもなるのかもしれません。

テーマ : 雑記
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2006-01-17 : コラム : コメント : 9 : トラックバック : 0
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一人当たり名目国内(県内)総生産

 一人当たり名目国内(県内)総生産 (ドル)
国・地域名、都道府県名 金額
1位 ルクセンブルグ        43,608
2位 ノルウェー         37,616
3位 米国            35,321
4位 スイス           33,918
5位 東京都           33,719
6位 日本           32,852
7位 デンマーク      29,733
8位 カタール       28,884
9位 愛知県      27,821
10位 アイルランド      26,771
11位 アイスランド      26,716
12位 滋賀県       25,223
13位 静岡県       25,167
14位 千葉県      25,119
15位 栃木県       25,055
16位 大阪府           24,744
17位 スウェーデン         24,631
18位 神奈川県      24,384
19位 英国      24,306
20位 香港      24,091
21位 オランダ 24,050
22位 茨城県 23,585
23位 石川県 23,577
24位 オーストリア 23,334
25位 富山県 23,305

 うん、日本の経済力ってこうやってみたらすごいですね。とりあえず書く事がなかったんで・・・(汗)
 詳しくはこちらを


ジェトロ - 日本貿易振興機構
http://www.jetro.go.jp/jpn/stats/data/

テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

2006-01-16 : 現在経済状況 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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カレーにみる文化圏、グローバリゼーションの進展

 気が向いたのでもう一つ頭の体操。カレー、日本最大の食の消費はラーメンと並んで一位はカレーらしいです。カレー、うまいですよね。

日本のカレー、中国へ売り込み ハウス食品
asahi.com 2006/1/13

 中国に日本のカレーを売り込むそうです。なるほど、市場はでかいですからね。ただし、文化がまったく違います。
 中国の餃子を食べたことがありますか?私は昨年の8月を中国で過ごしたのですが中国の餃子は日本の餃子と根本的に違いました。そもそも日本の餃子はおかずであるのに対し、中国では主食として食べられていたのです。餃子だけでなく、馒头や包子(日本でいう肉まん、あんまんなどの総称)も違いますしラーメンなんてのは向こうにはありません。麺は日本でいえばうどんのようなもの、そこにスープ(日本人にはすごく脂っこいんですけど・・・)、具(本当にいろんなもの)が入っています。味噌ラーメンだとかしょうゆラーメンなんてのもありません。中国の中国料理、まぁおいしかったんですけどね。特に馒头や包子なんかは日本にはないものでおいしかったです。中国ラーメンもおいしかったですよ。
 しかし、食べられないものもありました。私の場合砂糖入り绿茶、乌龙茶と香菜はだめでした(そもそもにほんのウーロン茶は麦茶のようなものなのに対し、中国の乌龙茶はどちらかといえば煎茶に近いです)。総じて日本人にはうけないだとか・・・中国人の人は普通に食べてたんですが・・・逆に中国人は日本の料理はなにがだめなんでしょうか?たぶん生姜とかだめでしょうね。
 話を戻して少し前、タイカレーを食べる機会がありました。味は・・・すさまじかった。ちょっと私は食べれませんでした。そんな感じでたぶんいろいろなところに文化の隔たりはあるのでしょう。
 さて、グローバリゼーションとはなんでしょうか。日本大百科全書によれば「経済、情報、技術、文化などが地球規模で一体化していく傾向のこと」だそうです。EU、多国籍企業、無国籍料理とマクドナルド化の進展。知ってましたか、アジアでも共通通貨"ACU"の調整が進んでいますよ。詳しくは下を。

アジア共通通貨「ACU」算出、3月にも
読売新聞 2006/1/13

 このようなグローバリゼーションの進展は何を促すでしょうか。アンソニー・ギデンズはグローバリゼーションの進展を「一方では在来型の国民国家の縛りを緩め、他方では、地域的ナショナリズムの台頭を誘う」1と称しています。日本で見てみましょう。グローバリゼーションという単語を国際化というように表現する人は全体のどれくらいの比率でしょうか。ほとんどいませんね。これ、英語ですよね。他にも様々な単語が英語表記されています。新聞を読めば分かるでしょう。日本語という国民国家が使っていた言葉の縛りを緩めています。地域的なナショナリズム、竹島や天外天などの外交問題に対する反動、靖国参拝における賛否などをみれば特に言及する必要はないでしょう。しかし考えてみてください。これらは他方で地方の特徴を淘汰しているのに対し、他方で地方の特徴を奮起させようとする動きがあるのです。 
 これがグローバリゼーションの特徴です。淘汰と奮起の連鎖が世界中で起こっているのです。しかし、上記した英語や食などの文化、経済、政治を見てみても現在のグローバリゼーションはむしろアメリカナイゼーションにも近いものが感じられます。
 現在はグローカル、グローバルとローカルの融合が言われていますがそれはどのようなことなのか、グローバルの現在の特徴を考慮に入れて考えてみる必要があるのはないでしょうか。



1 アンソニー・ギデンズ 『暴走する社会 グローバリゼーションは何をどう変えるのか』 2001 ダイヤモンド社 P34
↑グローバリゼーションの入門書としては最適ですよ。短いし、読みやすいし。

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2006-01-15 : 小話 : コメント : 6 : トラックバック : 0
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増税による民需圧迫

消費税1%上げでGDPは0・4%減…日本総研試算
2006/1/15

 わかりきっていたことではありましたが、消費税の増税と連動して消費者物価が押し上がり、個人消費の縮小、GDPの減少などの事態が起こりうるそうです。私の指標はすでに示しているのでこちらを。
 内政不安ですね。うん、勉強不足なんでこれ以上はなんともいえません(汗)

テーマ : 郵政選挙で勝って「大幅増税」
ジャンル : 政治・経済

2006-01-15 : 現在経済状況 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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日本の敗戦は中国に何をもたらしたか

 日本の敗戦が中国に何をもたらしたのか、これは日本側の認識と中国側の認識では大きく異なっています。それは日本が挙国一致体制で一国一主権だったのに対し、中国は一国分裂状態であったからということが大きな要因です。ちなみにこのときの中国は現在のような一党独裁制ではありませんでした。与党が中国国民党、最大野党が中国共産党、その他にも中国民主同盟、中国青年党などの野党がありました。
 では、日本の敗戦が中国に何をもたらしたか、それは無慮2200万人(この数は何を基にしているかは不明瞭ではありますが)の死傷者の血を注いで勝ち取った抗戦の成果は、そもそも誰に帰属するべきかという問題がでした。中国側としては日本の敗戦はもはや予期するまでもなく自明の事実となっていました。その証拠に日本がポツダム宣言を承諾する1945年8月14日より前の8月10日に、国民党政府のある重慶の中央放送局よりすでに「日本降伏」が報じられています。8月15日、日本天皇のラジオ放送後の蒋介石の勝戦ラジオ放送でも「恨みに報いるに恨みをもってせず」と言い、日本の侵略行為を強くは言及していません。この蒋介石の演説を見ても、このとき中国国内にとって日本は大きなファクターではありませんでした。むしろ国民党と共産党の対立を懸念していたと見るほうが妥当なのではないでしょうか。
 誤解があるといけないので言っておきますが、このとき中国国内でインセンティブを持っていたのは共産党ではなく国民党です。単純に軍事における兵隊数を見ても国民党約430万人に対し、共産党はその半分以下の約150万人でした。それだけではありません。すでに冷戦は始まっています。国民党の背後にはアメリカ、共産党の背後にはソ連がすでに待機していたのです。1945年8月末までにソ連軍は張家口(北京のすぐ隣の方にある地名です。このときすでにソ連軍はそこまで進軍してきていました)に進出、それに対し9月末、アメリカ軍も塘沽に上陸しています。(この地名の場所はよくわかりませんでした。ただし沿岸部であることは間違いないでしょう。このアメリカ軍は海軍です)9月2日、連合国最高司令部の命令により日本の武装解体が行われました。と、言ってもこの武装解体は満州を除いています。満州(中国東北部)はすでにソ連の影響下にありました。この戦後中国処理にまで冷戦の性格を見て取ることができます。そういう意味では分割統治されなかった現代の日本は本当に幸いだったのでしょう。
 9月9日、中国国民党政府は日本の降伏文章を受理、同時に中国内にまだ駐屯していた支那派遣軍も降伏文章に調印しています。9月2日の降伏文章調印より日本の影響力はどんどん縮小されていきました。それとほぼ同時に起こったのが重慶交渉、国民党と共産党の会議でこれには毛沢東自らが乗り出していきました。8月30日から10月10日まで行われた会議により以下の項目が合意されました。

1、内戦回避と平和統一
2、国民政府による「政治協商会議」の招集と、「平和建国」ならびに国民大会召集の方法の検討
3、政治的自由と平等権の保障
4、政治犯の釈放

 この合意は俗に「双十協定」と呼ばれています。2は明らかに国民党優位の合意ですし、そのほか全国統一政府の樹立も国民党の拒否されてしまいました。と、いうのも「統一政府」という概念が国民党にはなかったでしょうし、この重慶交渉自体が国民、共産両党の戦力確保のための時間稼ぎでしかなかったのです。
 と、かなりマニアな歴史を語ってみました。60年前の戦争を日本一国単位で考えると本当に大切なものが見えてこない場合があります。このように中国側の視点やアメリカ側の視点でアジア太平洋戦争の終結を見ていくのも面白いですよ。ここでは日本の敗戦は中国にとっては大きな問題ではなかったということが読み取れるのではないでしょうか。それ以上に国内問題、国民党と共産党の対立の中で、効用拡大のためどのように日本敗戦を利用するかが問われていた部分ではないかと思います。

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2006-01-14 : 歴史研究 ~北東アジアの追及~ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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就職率と景気

今春卒の大学生、就職内定率77.4%に改善・厚労省など
日経新聞    2006/1/13

 うれしい記事があったので今日はもう一つ。企業が収益を回復していて雇用に向かっているようです。給料拡大も今年は見込めるのではないでしょうか。ここ2~3年は経済的に明るいニュースが聞けるのかもしれませんね。(というか今までがあまりに暗すぎた・・・)

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2006-01-13 : 現在経済状況 : コメント : 1 : トラックバック : 0
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敗戦時の天皇の位置付け

 1945年8月15日の天皇のラジオ放送は国民にとっても、軍人にとっても本当に衝撃的なものとなりました。特に8・15事件といわれる大本営参謀椎崎中佐、畑中佐、近衛師団参謀石原少佐、古賀少佐、航空士官学校区隊長石原大尉などが起こしたクーデタなどをはじめ日本国内での軍隊治安情勢は極めて混乱していたと考えられます。ちなみに戦争終結反対を最後まで主張し続けたこの5人、その抵抗はほんの数時間で自決にまで追い詰められてしまいます。
 このように戦後直後は一般的にアメリカの介入という認識しかされていないように感じますが対外的な要因だけでなく日本国内でもかなりの混乱していました。このほかにも様々な軍人、官僚が自決をしたり聖断を授かろうとクーデタを起こし射殺されたりしています。戦後直後の8月には中央軍部は様々なしがらみがあるのです。
 しかし、日本の無条件降伏、天皇のラジオ放送は至極衝撃的だったにも関わらず、軍部全体的なクーデタなどの反乱はなぜか起こりませんでした。これは終戦決定のかなり前から一般の国民も官僚、軍人なども日本の敗戦は感覚で分かりきっていたからであるという見方が一般的です。
 戦後直後の日本国民の意識は戦争に負けると分かっていたにも関わらず沈んでいました。以下、1945年8月~12月までの期間で行われた降伏直後の反応に関する統計です。
  • 後悔・悲観・残念・・・30%
  • 驚き・衝撃・困惑・・・・・・・23%
  • 戦争が終わり苦しみも終わりだという安堵感または幸福感・・・22%
  • 占領下の扱いに対する危惧、心配・・・12%
  • 幻滅、苦さ、空虚感、勝利のために全てを犠牲にしたが、全て無駄だった・・・13%
  • 恥ずかしさとそれに続く安心感、後悔しながらも受容、予想されたが、国史上における汚点と感じる・・・10%
  • 天皇陛下のことが心配、天皇陛下に恥ずかしい、天皇陛下に申し訳ない・・・4%
  • 回答なし、またその他の反応・・・6%
合計・・・125% (複数回答)

 ほとんどの日本人が勝てないと認識していたにも関わらず、祖国が負けたと認めることは難しかったようです。ここでの問題は"天皇"の位置付けです。「天皇陛下のことが心配、天皇陛下に恥ずかしい、天皇陛下に申し訳ない」4%がどれだけ意味を持っているでしょうか。以下、1945年8月~12月の天皇に対する態度の統計です。
  • 在位を望む・・・62%
  • 天皇陛下に申し訳ない・・・7%
  • 何も判断できない・・・10%
  • 回答拒否、またはそのような畏れ多いことは話すことはできない・・・2%
  • 天皇がどうなろうと私には関係ない・・・4%
  • 退位させる・・・3%
  • 回答なし・・・12%
合計・・・100%

 国民意識における天皇の存在はかなり大きなウェイトを占めていたということがこれでわかるでしょう。天皇という単語を聞いただけでしゃがみこんで泣き出す女性、天皇の意思に従うと苦渋の表情で答える男性など、様々な方が当時いたようです。
 当時の天皇の機能は単に最高意思決定者というだけでなく、「何百万という個人にとって精神的、感情的やすらぎの源泉」という一面も持っていました。天皇の偉大さを教育などで刷り込んでいたという側面もあります。しかし敗戦で日本は絆と洗脳の表裏一体であった天皇というナショナリズムを失ってしまったのです。
 現在、天皇は象徴として日本に在位しています。それがどういう意味なのか、そしてさらに広げると政教分離や国家の意思など様々なことを考える材料の一つではないでしょうか。

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2006-01-13 : 歴史研究 ~北東アジアの追及~ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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ハードで落ち目 IBMはどうなっていくのか

米アップル、初のインテル製MPU搭載パソコン
日経新聞   2006/1/11


 IBMのハードウェアが伸び悩んでいます。特にこの記事でCPUに関して大打撃を受けています。
 まず、CPUとは何かから入りましょう。CPUとは一言で言うなら「コンピュータの脳」でデータの読み取り(フィッチ)、認識(デコード)、実行(エグゼキュート)の三つの動作を行います。パソコンの一番大事な機械だと思ってくださればいいです。
 これまでアップル社はIBMのCPUを使用していました。それが価格戦略によりコストを下げるため今回インテル社のCPUを導入しました。IBMにとっては致命的です。パソコンの機種に関してはSONYのVAIO、TOSHIBAのdynabook、富士通のFM-Vなどに遅れを取っています。周辺機器もマザーボード、メモリなど、プライオリティは高くありません。
 後はソフトウェアでしょう。ホームページ・ビルダー、翻訳ソフトバイリンガルなどが大きなシェアを占めています。
 これらをどのように収益につなげるのか、今後のIBMの経営戦略が面白くなりそうです。

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2006-01-11 : 現在経済状況 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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日中関係改善のための情報統制はすべきか

 ・・・おぅ、ヒット数がめちゃあがっている(汗)昨日カテゴリー分類のときに連続アップしたからだろうか・・・
 基本的にこのブログは一日一回更新です。(たまに二回とかになりますが・・・)

中国、日本政府に報道規制要請・日中関係改善に向け
日経新聞  2006/1/10


 中国側が日本に情報統制を求めてきたらしいです。情報統制、資本主義ではありえません。社会主義と資本主義は政治、経済システムでは互いに折衷している部分もあるんですが、情報という面に関しては大きな隔たりがあります。内政ですらかなりの批判を浴びせる資本主義のメディアは一党独裁という社会主義の政治体制では理解できないというところがあるのでしょう。日本のメディアが情報規制をする必要はありませんし、政府がそれを強制する権限もありません。(憲法にも表現の自由がありますしね)
 問題はそれらのメディア(なるべく客観的なもの)を私たち日本人がどのように解釈し、その後その情報をどこへ持っていくのかというところにあります。それらを客観的に分析し、外交面でどのように活かしていくのかというところが重要なのです。
 ちょっと別の記事で例をあげましょう。増税に関する記事でそれをどのように処理するのかという問題です。

中川自民政調会長、消費税率上げ「想定の半分へ努力を」
日経新聞  2006/1/10


 消費税増額、どうなるのでしょう。これに関しては二通りの議論があります。

1、増税すべき
2、増税は留まるべき

 当たり前ですね・・・増税に関しては大小の主張の違いはありますが確実にこの二つに集約します。では、この問いになぜ増税すべきなのか?という疑問を付け足してみましょう。

1、赤字国債があるから
2、日本の税収は少なすぎるから

 私が考えられる理由はこのくらいでしょうか。私は現時点での大幅な増税は反対なので増税すべきという主張の理由はよく知らないです。主張に「なぜ」という概念をいれて考えていくと論が完成していきます。
 中国の情報統制の要求は日本では考えられないことでしょう。しかし、現在の日本人は様々な情報を客観的に解釈していないように感じます。なぜ、それが問題定義として成り立つかということを論として完成させる能力を身につける必要があるでしょう。

テーマ : 中国問題
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2006-01-10 : 外交・安全保障 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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Historian

安倍官房長官「戦争評価は歴史家に」
日経新聞  2006/1/9

 
 私は北東アジアを勉強しているのですが、この記事はその意味では本当に救われました。この一言は靖国問題、竹島問題、東南アジア、日米関係など様々な場面と関連を持っています。
 ちょろちょろと北東アジアの歴史についてこのブログ内で言及していきましたが、見ても分かるようにこれは本当に細かい作業です。(一見何の意味もないと思われる方も多いですが・・・)それを少しずつ掘り下げていくことが歴史家の仕事です。
 「歴史は歴史家が作用したときのみ語る」とE.H.カーは言っています。歴史認識は私たち個人の認識の仕方によりその姿を大きく変えてしまうのです。個々の歴史は事実だけでなく、私たちが見ている歴史には『解釈』という歴史家の私的認識が確実に盛り込まれているんですね。
 上記した記事で安部官房長官は歴史には外交的、政治的意味が含まれているからその評価を政治がすることは賢明ではないと自ら言っています。まさにそのとおり。では、なぜ靖国参拝をするのでしょうか?
 政治と歴史はその性質が大きく違っています。にも関わらず、中途半端な歴史認識で歴史に土足で足を踏み込む、それが靖国参拝です。政策としてはありえません。
 歴史、特に近代史は日本一国だけでの考察では意味がありません。アメリカ、韓国、イギリス、オランダ、中国、ロシア(ソ連)、東南アジアなど多国間で関連性、越境性を持っています。これらを念頭に置いた考察が必要です。
 

テーマ : 時事
ジャンル : 政治・経済

2006-01-09 : 歴史認識 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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カテゴリーをまとめなくては・・・②

 今日もカテゴリーをまとめていきたいと思います。

外交・安全保障

 まぁこんなもんでしょうか。適当なこと書いてるんでわけわからんと思われた方は無視してくださいねm(__)m

テーマ : 雑記
ジャンル : 政治・経済

2006-01-09 : 日記 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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カテゴリーをまとめなくては・・・

 ちょっと今日はネタ切れなので今まで書いてきたものをまとめてみようかと思います。

歴史認識に関して

現在経済状況

内政不安

歴史研究 ~北東アジアの追及~


 とりあえずこんな感じかと。でもまだまだあるので今後整理していきたいかなぁと思っています。なにぶん昔に書いたものと現在の私の主張に著しい矛盾があるとは思いますが、その辺は愚か者の駄文だと寛容に受け流してやってください。

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2006-01-08 : 小話 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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消費税値上げとデフレの連動性

竹中総務相、消費税率「デフレ克服なら10%強に抑制」
日経新聞   2006/1/7


 現在、消費税値上げが話題となってきています。乏しい財源で公共投資、社会保障、教育など様々なところに投資した結果のしっぺ返しで今、日本は選択を迫られています。赤字国債は2005年3月の時点で626兆3633億円。ただしこれは国の借金で地方債を加えれば750~1000兆にも上るのではないかとまで言われている深刻な問題です。ちなみに日本の年間GDPが約500兆。(正確には名目で496兆1970億円、実質で526兆3780億円。これは2004年のデータです)一年や二年で返せる額ではないことは明白かと思います。これらを返していくのが今の10代、20代、30代の方。(私も含むんですけど・・・)これから税金は確実にうなぎ登りであがるでしょう。漠然とでもいいので覚悟された方がよろしいかと。さて、問題となっている消費税値上げの話。これは回避することは確実に不可能です。消費税だけでなく、たばこ税、酒税、所得税、法人税、相続税その他諸々。あがります。確実に。
 そもそも財政とは「公共部門(国や地方公共団体など)が行う経済活動」(日本大百科全書 より抜粋)のことを指していいます。財政なんかどうでもいいと思われるかもしれませんが、あまり認識されていないところでこれはGDPにも大きな影響を与えています。

GDP=投資+消費+政府支出+輸出-輸入

 これがGDP算出の公式です。政府支出、ばりばりで入っていますね。じゃあ収入は?という話になってくるんですがそこは長いので割愛。輸入が-となっていますがこれは投資、消費と連動するので総合的には+に転じることもあったり、投資のし過ぎが輸出の縮小につながったりとこの式はいろいろ複雑なので説明は省きます。とにかく財政は日本経済の中でも大きなファクターであるというふうに認識してください。
 それでは本題の消費税増税に関して。消費税は無差別課税の中の一つです。要するに誰からでも徴収するということですね。例えば100円の消しゴムを買ったとき、買った人が日本での義務と権利を持たない10歳の男の子でも、40歳のサラリーマンでも同じだけ徴収するということです。平等に徴収するというと聞こえはいいですが、本当に誰からでも徴収してしまうことになるんですね。これは日本の財政の矛盾点の一つでもあったりします。
 しかし、根本的な問題はここではありません。無差別課税ということは全てのものに対する税金が上がるということです。税金が高いとあまりものを買いたくないですよね。これが民需の縮小。誰もものを買わなくなってしまいます。上のGDP算出の式を見てください。単純な増税は上記した投資、消費を縮小することにつながります。
 ここで現在の日本の経済状況、デフレについて言及します。単純に言うとデフレとは単純に物価が下がることです。前にも言ったのですが下がるのは物価だけでなく給料も下がります。給料がないので消費や投資もできません。
 現在は消費、投資が共に縮小した状態です。この状態での無差別課税はさらなる消費、投資縮小につながるのではないかというのが今日取り上げた記事の内容です。確かに。では問題定義をはじめに戻します。626兆3633億円の赤字は誰が払うんですか?
 私たちが今しなければならないことはどこで政府収入を拡大させ、この赤字を解消させるかということです。消費税やたばこ税の増税に反対するだけでなく、ではどこで財源を確保するのかということを具体的に考えていかなければいけません。

テーマ : 郵政選挙で勝って「大幅増税」
ジャンル : 政治・経済

2006-01-07 : 書くことがない時用 : コメント : 9 : トラックバック : 0
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否定的特定アジア論者に対して

 昨日今日に始まったことではないのですが、特定アジアと称し東アジア外交を否定的に観ておられるブロガーがかなり増えています。リスクを言及し、非望中傷していますね。これらはおそらく科学ではないのでしょう。外交を考える上で、さらには国益を考える上で他国から批判が来ることは当然。その批判をどのように国益につなげていくか、そこまで追求して考えなければ科学ではないということを私は始めに提言しておきたいと思います。
 よく目にするのは中国の軍拡に対する反発です。確かに、不明瞭な点があまりにも多いことは明白です。それに対し、中国政府側の声明は「台湾問題のため」というだけというのも不審ですね。ミサイルの射程範囲に沖縄が入っているという事実もあります。
 しかし、中国が日本にそのミサイルを撃つでしょうか。現実問題として経済的に相互依存関係にある日中が現在の段階で敵対関係になるということは考えられません。これは今まで散々言ってきたのでわざわざまた言及する必要はないでしょう。詳しくはこちらを観てください。

ジェトロ - 日本貿易振興機構 貿易・投資・国際収支統計 貿易バランス

 さらに勢力均衡という概念を考えれば中国が国家単位で日本になんらかのアクションを仕掛ける可能性はほぼありません。日米同盟上の個別安全保障体制、わかりやすく言えばアメリカの核の傘の存在は冷戦後の現在でも根強い影響力を持っています。
 視点を変えてみましょう。安全保障上の現在のもっとも大きな課題はテロへの対策です。2001年9月11日のアメリカの同時多発テロを契機に世界システムは目に見えるように崩壊を始めました。アメリカの場合、オサマ・ビンラディンの犯行によるものでしたね。では、これは既存の安全保障体制で防げたでしょうか?どこから来るともわからないテロを全て国家が監視して、リスクは全て排斥する。これでは防げるものではありません。穴はどこあるかわかりませんし、心理的にも難しいでしょう。かといって悪戯に軍拡を進めても防げるものではありません。アメリカはそういう意味でもいい例です。世界随一の軍事国家アメリカにさえ、飛行機は落ちました。
 日本の場合で考えてみてください。例えば、フジモリ大統領が亡命していた国はどこでしょうか?ペルーの反フジモリ政権が日本にテロを仕掛ける。この可能性は完全に否定できるでしょうか。このように考えていくとテロのリスクは世界中に転がっています。それなのにも関わらず、なぜ東アジアだけを否定的に見ることができるのでしょうか。その客観的事実はどこにあるのでしょう。
 確かに、東アジアはいまだに発展途上国の国が多いということから経済効果、国益の拡大に関して疑問に思うことも多くあるでしょう。もちろんデメリットもあります。しかし、東アジアのデメリットを考える前に外交のデメリットについて考えてみてください。上記したように考えるとリスクはどこにでもあります。しかし、その半面で国益につながる事例も様々な場面であるのです。そのことを念頭に置いた上で、アジア外交のメリット、デメリットを分析し、国益拡大につながる部分をさらに観察、分析して考えていく必要があるのではないでしょうか。

テーマ : 特定アジア
ジャンル : 政治・経済

2006-01-06 : 外交・安全保障 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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給食を食べたくなったら

 最近重々しい(意味の分からない?)ことばかり書いていたような気がするのでちょっと気分転換を。12月26日に出版されたAERAに面白い記事が載っていました。(たまたま読みました)小学生の頃、給食を食べる前に必ず「合掌、いただきます」と皆で言いませんでしたか?私や私の地元の近辺の小学校では言っていました。それに対し、「ちゃんと給食費を払っているのだから皆でいただきますと言わせないでほしい」というような要望があったそうです。(どこの話だったかは書いてなかったような気がしますが・・・)皆さんはどう思いますか?
 このことを理解できないという方の意見で「食事と命は親密に関係しあっている。それを食事と金でリンクさせるとは甚だしい」という意見がありました。確かに。食べないと死にますね。
 理解できるという意見では「皆でいっせいに同じものを同じ時間に同じようにして食べる。これは食の画一化であり没個性への発展を促す」(多少誇張しました)というもの、「合掌という文句が宗教じみている。信教の自由の侵害だ」という意見。様々でした。これもこれで納得。
 どうでもいい記事のように思われた方もいるでしょう。しかし、本当にどうでもいいことでしょうか?まず、現在幼稚園の義務教育化が騒がれています。もし、幼稚園に給食を導入したら先ほど書いたように確かに「画一化」の道へと進むのかもしれません。没個性の時代の到来なのかもしれません。それは初等教育としてどうでしょうか。
 かといって、理解できない方の意見、「食と金とのリンク」。資本主義の進展なのでしょうか。貨幣第一主義の時代というのも人間の画一化の一種なのかもしれません。金=命という認識が資本主義の共通意識となる可能性は否定できませんね。
 また違った視点から、身体論の話です。これは政治の話であると同時に社会学の話でもあります。(ちょっと専門じゃないんですが・・・)私たちの身体は無意識のうちにかもしれませんが必ず二つの属性を持っています。一つは例えば釣りや空手やバスケやピアノやペーパークラフトや立ち読みやネットが趣味のあなた、一個人としての身体。もう一つは勤労や納税や教育を受けさせる義務を負っていたり、選挙や生活などで権利を持っているあなた、集団の中の身体です。前者を意味世界、後者を現実世界と呼びます。意味世界でのあなたは様々なところであなたの特色を発揮していることでしょう。仕事、学校、生活、対人関係などなど、それは確実にあなただけのものです。では現実世界では?あなたには義務と権利があってあなたの隣に座っている誰かにはそれがありませんか?
 それが個性、と思われるかもしれません。ではどこからがあなたでどこからが全員なのでしょう。合掌は言うべきでしょうか?同じところで同じものを同じように食べるべきでしょうか?義務教育とはなんでしょうか?答えを出す一因になってくれれば幸いです。
 食は命。これは生きている限り否定できません。しかし、そんな食も資本で買っているという事実が確かにあります。食への感謝を忘れずに。資本への感謝を忘れずに。

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2006-01-05 : 小話 : コメント : 7 : トラックバック : 0
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正しい歴史認識とは何か

「指導者は正しい歴史認識を」・韓国外相が首相発言を批判
  日経新聞 2006/1/4


 今に始まったことではありませんが、韓国側が正しい歴史認識を求めてきています。確かに、小泉首相はこの"歴史"という分野に関してコメントを控えているようにも見えます。よく、60年も昔のことと言って歴史を軽視する方がおられますがこの認識は改めていただきたいです。60年という年は決して長くない年月です。まず、現代は昨日の連続ですし、未来はそんな現代の連続ですよね。では、歴史とはなんなのか。私の私見は以前記したのでこちらを参考にしてください。
 歴史的な批判は常に一方的なものには決してなりません。民族性や性別、国家の違いなどにより認識はその時々で大きく異なってきます。例えば日本は明治の初め、1910年に韓国(朝鮮半島)を併合しました。戦後独立国となった韓国との国交正常化の際、日韓基本条約を結び国交は再開しました。そのことに関して戦後賠償はすでに終わっているにも関わらず、なぜ、教科書問題、領土問題、靖国参拝などでこれほどまでに外国から非難を浴びなければらならないのかと疑問に思っておられる方も多いでしょう。国民の認識としては日本人の中では終わっているでしょう。しかし、韓国人の中では終わっていないと認識されています。それは国民感情的なものもありますし、教育などにより定義付けされた部分もありますし、国際法というものから乖離した一種の感情でもあります。(それらの感情に対し日本人も感情で呼応しているふしがあります。靖国参拝などがその例です。冷静な対応を)
 このような様々な違いがある中での正しい歴史認識とは何か。実はありません。日本側の主張する歴史と韓国側の主張する歴史とが食い違っているため正しい歴史認識というものを行うことすら不可能です。この原因は日本、韓国の間で歴史認識のコンセンサスがとれていないことがもっとも大きな原因です。それゆえに歴史の共同研究は歴史認識の上での大きな一歩となることは間違いないでしょう。
 しかしながら、初等教育の過程で定義付けされた(悪く言えば洗脳された)教育は常識となっており簡単には払拭できないでしょう。これは韓国、中国だけでなく、日本でもあります。江戸時代、日本は鎖国をしていた。○か×か?



 


 

 ×です。鎖国令(外国船入港禁止令)は横浜や函館など、主要港国に出ており日本全国に出ていたわけではありません。日本全国で鎖国が行われていたという認識はこれにより間違いであることになります。(ちなみに初等教育ではもう日本は鎖国をしていたとは教えていないだとか)
 もう一つ行きましょう。ポツダム宣言(1945.8.14受諾)で日本には「日本軍は朝鮮半島および台湾から直ちに撤退する」という条項が記されています。では中国からはいつ撤退したでしょう?






 残念ながら具体的に撤退した日にちは分かりません。勉強不足です。しかし、北支那軍総司令岡村寧次が蒋介石、中国国民党の提示した降伏文章に調印した日は1945年9月6日です。おかしくないですか?日本国として降伏文章に調印したのは9月2日ですよ?つまり、9月2日以降も、それどころかポツダム宣言以降でも中国国土内では日本軍の戦力があったのです。(まぁポツダム宣言に具体的な武装解体の条項はないんですけど)
 と、まぁこんな感じです。疑問があったらコメントしてくださいね。私も分からないかもしれませんけど・・・
 話を元に戻しましょう。歴史認識、これは非常に難しい問題です。それゆえに、今後は韓国とだけでなく、東アジア全体とコンセンサスをとる必要があるのではないでしょうか。かなり軽視されている方もおられるようですが、自分が見ているすべてが歴史であると早合点することは国際社会の中では危険です。何が正しいか、常に柔軟でないと見えてこない部分を探す必要があるのでしょう。

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2006-01-04 : 歴史認識 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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日本の安全保障という概念

 現在、憲法改正案、国防省構想、米軍再編など、様々な安全保障問題が表面化してきています。その中で、日本の安全保障はどのようにあるべきか、どのような安全保障が今日の国際社会の中でより安全保障なのかという問題がよく問われています。
 日本の場合、単純に国防費や国防施設、人件費等にとらわれるわけにはいきません。問題点を箇条書きしてみると
  
  1、憲法上の問題
  2、財源の問題
  3、日米関係
  4、近隣諸国との関係
  5、対象の認識

 このへんでしょうか。なにか不十分な点がありましたらご指摘ください。ちょっとこの辺はどこまで拡大してよいやらわかりません。とりあえず、私はここまでが日本の安全保障を考える上での問題点であると認識しています。

   1に関して
 私は憲法9条改正反対論者です。というのも、現在の不明瞭な条文(自衛軍、集団的安全保障との兼ね合いなど)ではどこにリスク、すなわち日本の主権の侵害が隠されているかわからないからです。これに関しては政治家は説明不足でしょう。この改正案に関しては3の日米関係とも連動しているので詳しくは後記します。

   2に関して
 財源の問題は今更強く言う必要はないでしょう。赤字国債約750兆、この赤字は財政改革をどれだけ行ったとしても今日明日で解決される問題ではないでしょう。さらにこの問題とは内政とも親密に関係しているため安全保障だけを考えてはいられません。障害者自立支援法案などのありえない社会保障制度も検討されています。そんな中果たして今、安全保障に力を入れるべきかといわれると、私は疑問に感じます。

   3に関して
 これに関してもずっと議論してきました。日米安保条約の極東条項、思いやり予算や米軍再編など、日本の国防は日米を考えた場合日本一国のものではありません。それなのにも関わらず、憲法改正、国防省構想など、無茶な方向に議論が進みすぎです。日本の国防を本当に考えるなら日米関係の再編を無視しては通れないでしょう。そこのところが現在の段階ではまったく議論に上っていません。

   4に関して
 平和憲法をしいている日本の自衛軍の保有、これは諸外国、特に近隣諸国に大きな影響をおよぼすことは必至でしょう。もしかしたら「安全保障のジレンマ」に陥る可能性も十分にあります。これではあまり意味がありません。そもそも憲法改正などの議論が2005年になって台頭してきた背景には、中国の軍事費拡大があるのではないでしょうか。このように考えていくと日本はすでに「安全保障のジレンマ」に陥っているというように観ることもできます。それは本当に安全保障になるのかということに関しては少々疑問です。

   5に関して
 なにを対象として安全保障を強化するのか、この問いは今のところ課題となっていないのではないでしょうか。例えば20年前では冷戦がありました。現在考えられるのは北朝鮮、そしてテロです。しかしながら北朝鮮の場合、明らかに勢力が均衡していない現状があります。それが外圧になるという答えは説得力に欠けます。これは中国脅威論、韓国敵対論に関しても同様です。このように考えていくと国家間での主だった対立がない現状での安全保障費の拡大は逆に近隣諸国を緊張状態にさせ、経済・政治などの縮小につながり生産的ではないでしょう。
 テロ、これは大きな問題です。残念ながらこれはまだ防衛策がありません。単純に防衛費増強がテロ抑止につながるとは考えにくいでしょう。これに関してはまだまだ検証が必要です。

 このように、日本の安全保障はまだまだ不安定ですし、身体の安全保障など新しい安全保障に関しては検討すらされていない現状があります。単純に軍事費拡大をすればいいというわけではないのです。これらをふまえ、これからの日本の安全保障を考えていかなければいけません。

テーマ : 国家防衛
ジャンル : 政治・経済

2006-01-03 : 外交・安全保障 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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プロフィール

Hiroshi

Author:Hiroshi
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初めまして、こんつは。
Hiroshiと申します。
どうぞよろしくお願い致します。
私生活を脈絡なく綴る
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○登山・・・鳥取県大山中心に
・まだまだ初心者です。
・米子クライマーズクラブに所属。


○バイク・・・たまにツーリング
・愛車:CBR250R 2013年式
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○キャンプ・・・
・最近は登山&キャンプ、
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