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官僚の行動欲求とレント・シーキング社会

 もうすぐ3月です。卒業生、転勤される方の送別会、もしくは新入生や新しくやってこられる方の受け入れなどなど、忙しい時期です。そしてもう一つ、最大の仕事が「決算」ですね。確定申告やら企業の決算やらなんやら、忙しい時期だと思います。
 それはともかく、この時期はやたら道路工事が多いことに皆さんは気づかれているでしょうか?道路工事だけでなくいろいろな配線の工事だとか行政の公共投資がさかんに行われるようになるのもこの時期。来年度の予算が下りなくなるため行政は予算の出費にやっきになっています。・・・なんともいえませんね。
 ということで官僚の行動欲求について書いてみたいと思います。彼らは無作為に道路工事をしているわけではありません。それらの工事が国民の、もしくは国家のためになるからと信じているから行うのです。ちなみにこのとき横領や癒着や献金といった官僚の仕事ではない仕事、公共の乱用は範疇には含みません。下の図を見てください。クリックして大きくしてくださいね。すごい適当な図で申し訳ないです。
レント・シーキング

 例えば、始め某Mドナルドのチーズバーガーが100円だったとし、このときの価格をPとしておきます。このとき個人Oは1000円持っていたので数量は10個、仮にX個買えるものだとしておきます。このとき政府は国内産業を守るためMドナルドのチーズバーガーに関税をかけ、一個120円、図のP'に価格がシフトしてしまいます。すると個人Oはお金がないため1000円では8個、X'しか買えません。このとき、消費者余剰は領域Tぶんが縮小し、Rぶん拡大したということがいえます。このRぶん、消費者に還元されるでしょうか?企業に還元されるでしょうか?いえ、この場合は関税という税金をあげているので拡大したRぶんは政府の歳入となりますね。しかし、この場合は国内産業の保護という目的を果たしているので政策としてはまだ納得いくでしょう。もちろん、消費者としてはあがったりです。ここまではおわかりいただけたでしょうか?
 例えば前記した道路工事の場合、私たちの交通をより快適にするために行われています。では、どれだけ快適になるでしょう。これはちょっとわかりませんねぇ・・・。ただし、これらの道路工事を行う過程には利益関係者も登場人物としてあげなくてはいけません。ちなみに、このときも横領だとか癒着だとか献金という公共の乱用は範疇に入れません。利益関係者は道路工事が本当に国民のためになると信じています。さらには自分たちの利益になるということも。ゆえに官僚に進言し、道路工事の資金調達を依頼します。官僚はそれが国民のためになると信じているので公費から資金を提供します。しかしその公費が赤字である場合が多いので国民は赤字分を負担しなければいけません。そして道路が出来上がります。
 これらの社会、国民の効用と官僚の効用が一致しておらず、わけのわからない政策が行われる社会のことを「レント・シーキング社会」といいます。民主主義は常にこのレント・シーキングに陥りやすいというデメリットを抱えています。そんななか、どのようにすれば全体の効用を確認できるかが今後の経済政策学の課題です。
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テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

2006-02-22 : 現在経済状況 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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Hiroshi

Author:Hiroshi
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初めまして、こんつは。
Hiroshiと申します。
どうぞよろしくお願い致します。
私生活を脈絡なく綴る
日記ブログです。

○登山・・・鳥取県大山中心に
・まだまだ初心者です。
・米子クライマーズクラブに所属。


○バイク・・・たまにツーリング
・愛車:CBR250R 2013年式
・バイク歴は7年くらい

○カメラ始めました:
・愛機:Pentax K-70

○キャンプ・・・
・最近は登山&キャンプ、
ツーリング&キャンプの合わせ技が多い

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