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混沌の暴力   ~満州国終焉期に見る矛盾~

    ~始めに~
 歴史を忘れず、世界の平和を切に願う。

 今回はグロテスクな内容を含み、それも参考にしたうえで戦争の複雑化した構造を読み取っていきます。苦手な方は読まない方がいいかもしれません。
 
 
 
   ~終焉を論じる前に~
 語弊があるといけないので始めに定義しておきます。「満州国は確実に日本の植民地、もしくは属国」でした。これはいくら弁明しても(資料が乏しい、中国側の主張である、など)否定することはできないように思います。満州国内での労働者の差別(日給平均賃金は日本人と中国人では5倍近い差がありました)、教育(言語統制、奴隷化、など)、虐殺などです。特に虐殺に関しては満州国建国から終焉の14年間の間で記録に残されているだけで100件を越えるものがあります。もちろん、中国人が日本軍に攻撃を加えた報復として行ったものもあります。撫順平頂山虐殺事件、依蘭土竜山地区虐殺事件など様々な虐殺事件が残されています。その中で極めて残酷な虐殺の仕方があります。
① 銃剣で突き殺す
② 生き埋め
③ 氷の洞穴に詰め込んで溺死させる
④ 軍用犬に噛み付かせる
⑤ 焼死させる、あるいは火で炙って死なせる
⑥ 浣腸
⑦ 電気製粉機で轢き殺す
⑧ 蚊に刺させて死なせる
⑨ 釘を植え込んだ木箱にぶち込んで転がして殺す
⑩ 冷凍する
⑪ 毒殺する
⑫ 心臓を抉り出す
などです。
 しかし、裏側を見ると中国本土から満州国内へ人口が流入している部分もあります。国民党、共産党、さらには日本軍の戦争状態にある混乱した中国国内よりは満州国の方が豊かであると認識した中国人の満州への流入です。また、日本への軍事特需的なものもあり、満州国は経済力があったという事実もあります。
 それでは、本題である満州国終焉期を見ていきたいと思います。
 
   ~満州国終焉からソ連の進出について~
1945年 8月8日 ソ連、対日宣戦布告
    8月9日 ソ連極東軍、「満州国」に対し進撃開始
    8月未明 ソ連軍の作戦に呼応し、中国共産党東北委員会は長春、藩陽などに進駐
    8月未明 ソ連、満州を制圧、駐屯
    8月14日 日本、無条件降伏
     同  国民党南京政府、ソビエト連邦と「中ソ友好同盟条約」を結託(公布8月26日)
    8月15日 中国共産党、下記覚えにて米、英、ソへ「解放区及び被占領区について中国共産党等の同意を得ず結ばれた協定に対し、中国共産党は発言権を保留とする」と伝達
    8月19日 ソ連軍、長春到達
     同  東北地方暫時治安維持委員会設立
    8月27日 国民党中央軍北上開始
    8月未明 中国共産党、東北地方に後退
    8月30日 重慶交渉開始
    9月2日 日本、降伏文章に調印

 と、この辺でやめておきます。
 注目すべきなのはまず、1945年8月8日のソ連対日宣戦布告。これは有名な話ですが、このときまだ日ソは日ソ中立条約において1946年4月13日までは中立が約束されていました。それをソ連側は破棄したといえます。さらに、このとき、満州に駐屯していた日本軍(関東軍)の主力は中国人でした。このときの満州の軍部はもはや設立当初ほどの強い力は持っていませんでした。
 8月14日、「中ソ友好同盟条約」において国民党は東北部主権を合法的に確保しています。
 8月15日の中国共産党の覚書にて、中国共産党側は「中ソ友好同盟条約」を認めないとする立場を示しています。
 8月27日の北上する国民党中央軍の主力は残っていた日本軍でした。このとき、国民党側は「三光」政策の最高責任者にこれを依頼しています。
 *三光政策について少し説明しておきます。これは中国側の呼称で日本軍が行った残虐な政策、「殺し尽くし」、「焼き尽くし」、「奪い尽くす」という虐殺行為です。(ここでは規模は問題ではありません)なぜ、このような政策を行ったかというと満州国の「安定・発展」を保つためでした。しかし、中国共産党(八路軍)と民衆との結びつきをさらに深めたため、この政策は失敗に終わっています。


   ~これらをふまえた上で~
 なんか脈絡がないですね。そう、脈絡がないんです。それがこの第二次世界大戦、大東亜戦争、太平洋戦争です。かたや、ソ連が敵となり、中立となり、それが破棄される(ノモンハン事件から中立条約、そして破棄)。かたや、ABCD包囲網によるアメリカの経済制裁から日本の東南アジア進出。かたや今回の満州。その問題は多岐に渡ります。まずこれらを認識した上で、現在の歴史を考えなければいけません。これが混沌とした暴力であり、米、中、ソ、日など、一国単位でこれらを俯瞰することは不可能です。

ちょっと補足します。8月19日、実質この日に満州国は滅亡しました。その代わりとして「東北地方暫時治安維持局」が設立。これにソ連との関連性があるのかどうかは私の資料不足です。

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テーマ : 戦争・原爆
ジャンル : 政治・経済

2005-11-14 : 歴史研究 ~北東アジアの追及~ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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私生活を脈絡なく綴る
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○バイク・・・たまにツーリング
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・愛機:Pentax K-70

○キャンプ・・・
・最近は登山&キャンプ、
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