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曖昧な隣人

   ~はじめに~
 求めて答え、答えて求め、そして時に、己を傷つけ・・・


 昔、一風変わった友人がいた。友人と言ってしまうと少し変なのかもしれない。特に仲がよいわけではなく、それでいて悪いというわけでもなく、学校では席が近かったということもあって話はよくしたけれど、それ以上の関係を持ったわけでもなくて。ようするにそんな友人だった。
 彼の名前は、よく覚えていない。ただ、どうしても忘れられないのが「かっこ」という彼のあだ名だ。「かっこ」は()のことである。彼はいつも誰かの後ろをついて歩いていて決して一人でいることがなかった。そんなわけで、いつもなにかのふろくをしているところから彼は「かっこ」とあだ名されたのだ。本人、そんなに気にしている風でもなかった。
 そうやって誰かの後ろをついて回っている人間は普通、人にあまり快く思われない。しかし、かっこは不思議とよくもてた。それは女子からというわけではなく、男女両方からちやほやされていた。ただおかしなことに、男子にかまわれているときは女子に嫌われていて、女子にもてているときは男子に邪険にあつかわれていた。
 かっこはそんな子だった。
 ある日、学校で未来について考えてみようという授業があった。周りの男女たちは各々が将来の夢やなりたい職業なんかを話し合っていて、最後に先生は「あなたたちの将来が楽しみですね」と、言ってしめくくった。
 隣にいたかっこはその言葉を聴いて、少しだけ笑い聞き取りにくい声でそっとつぶやいた。
「変なこと言うよね。未来なんてのはやっぱり過去の連続でしかないわけだし、本当は皆、過去に縛られて生きるしかないのにね・・・」
雲のような、蜘蛛のような一言だった。
 かっこと会わなくなってもうずいぶん経った。かっこはどこか遠いところへ行ってしまい、その記憶ももうかすみがかっている。それでもかっこのことを忘れられない。おそらく、永遠に。





 これは「歴史」に関する私見です。あくまで私見です。
 少し前に歴史を忘れてはならないというようなことを書きました。これ、忘れてはならないんでしょうか?忘れられないんでしょうか?歴史は極めて曖昧で、それでいて誰もが意識しています。なぜでしょう?そんな感じのことです。私にもわかりません。ただ、そのままではいけないんでしょう。そんなふうに私は思います。
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テーマ : 雑記
ジャンル : 政治・経済

2005-11-16 : 短編 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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プロフィール

Hiroshi

Author:Hiroshi
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初めまして、こんつは。
Hiroshiと申します。
どうぞよろしくお願い致します。
私生活を脈絡なく綴る
日記ブログです。

○登山・・・鳥取県大山中心に
・まだまだ初心者です。
・米子クライマーズクラブに所属。


○バイク・・・たまにツーリング
・愛車:CBR250R 2013年式
・バイク歴は7年くらい

○カメラ始めました:
・愛機:Pentax K-70

○キャンプ・・・
・最近は登山&キャンプ、
ツーリング&キャンプの合わせ技が多い

島根県在住

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